ガス吸収式冷温水発生機は、工場や公共施設、百貨店など、空調する空間が広く、かつ空調時間がほぼ決まっている建物にもっともメリットを発揮する冷暖房装置です。2次側(屋内吹出し)機器の種類により、個別空調にも柔軟に対応可能で、冷媒に水を使用していることから環境性の高い空調システムです。
主にビル全体を一斉に冷暖房するセントラル空調(ダクト方式)と部屋、エリアごとに冷暖房する個別空調(ファンコイル方式)があります。
吸収式ガス冷房は、水の気化熱を利用し、下図のような一連のサイクルを繰り返して冷房を行います。冷媒は水で、吸収液には臭化リチウム水溶液を使用しており、フロンをまったく使用しない環境にやさしい冷房システムです。